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初めの開墾

 住宅取得時の硬い土の開墾と、堆肥作り(下のほうにあります。)のページです。   

リビング前の庭。   マイホーム入居と同時に始めたガーデンニング。どんな庭となっていくか、イメージは漠然ながら庭作業開始。この、リビング前の庭と擁壁下の傾斜の庭をどうして行くか?前庭は子供達も遊べるように芝生だな。全面芝にするかは別として芝路線。下の庭は畑的に使いたいけど、農薬とかも気になるし、あんまり本格的に作物を育てるというのはそんなに惹かれない。で、ハーブを沢山、色々な種類を植えよう!ということになりました。特にカモミール。リンゴの香りなんていいじゃないですか。
 まずは大昔の解体ガラが眠っていたり、表面は山砂がいっぱい入っていて水はけ悪い土を何とかせねば。

 こちらが擁壁下の傾斜の庭。真南向きで日当たり良好。雑草だらけです。写真下部にちょっとだけ見えるステンレスのハシゴで降りる状態でした。これでは不便なので後に木製階段をDIYで作って設置しました。傾斜があったほうが庭に表面積は増えるのですが、家族にはちょっときつい傾斜でしたので開墾で出た石や砂利を隣地境界の低い側に積み上げて土地をかさ増ししました。水はけも良くなってハーブには良い場所が出来ました。友人からもらった桑の鉢植えがあるので、これをかさ増しした辺りに植えます。桑は樹木の中でも根を深く張る系統らしいので新しい土地をしっかり掴んで支えてくれるといいなと思います。 擁壁下の傾斜の庭。 

掘って掘って掘りまくれ   まずは掘るのです。園芸書によっては色々書かれていますがとにかく日の出ているうちは掘りまくります。掘らなければ始まらない。この固い土、岩、砂利、砕石、瓦のかけらや大昔の家のつか石やらなにかの骨やら、昔流行ったアメリカンヨーヨーやら、土の中からは何でも出てきます。人骨とか出ませんよう…。小判とかは出ますように。
 幸い今は冬。この時期掘るのは肉体的にも土の消毒にも最適です。天地換えというそうな。とにかく庭全部を50cm以上掘り返します。十年以上駐車場だったこの土地の硬いこと硬いこと。スコップや鍬はなかなか歯が立たず、つるはしの一種、バチヅルが主力でした。 

 掘った土はふるいます。駐車場のなごり、グリ(砕石)が山ほど混じってます。焦らず力まず、機械の様に淡々と何も考えずにつるはしをふるってふるいをかけて土と土以外を分けていきました。延べで3トン以上の石やらガラやらが出ました。庭の30年後を想像しながら、ここは木を植えるから深く根をはれる様にφ1.2mで深さ2mの穴を掘って土をほぐそう。ここは地下の水はけを良くするために1.5mほどの溝を掘っていって、ふるって出た砕石をつめて排水溝にしておこう。千里の道も一歩から。土はもちろんですが、石には石で使い道があるので土・石・ゴミという分別をしてました。残念ながら小判は出なかったですね。 掘ったらふるうのです。 

下の庭の掘りはじめ。   下の庭はハーブ中心のキッチンガーデン的な庭にしたいと思っています。
 ハーブ類は水はけが良い土地を好む種が多いようであることもあり、きつい傾斜を緩くするためもあるので、低い方に開墾で出た石やら砕石やらを積んで、水はけを良くしつつ土地をかさ増しします。
 下の庭は山砂など入っていない昔からのままの土。掘ると良い匂いがします。土らしい土の香りです。
 石はずいぶん掘り出したり埋め戻したりしました(笑)。石は捨てるのにも買うのにもお金がかかるんですよ。適材適所ですね。   

 いったん深く土を掘って傾斜の高い方に土を積み上げ、掘った底に開墾で出た砕石や石を入れていきます。石がある程度入ったら土を被せて、土の山をなくします。今度はそれまで土の山があった場所を掘ってまた石を入れて…。
 このころは土を掘る私をモズが覗きに来ていました。掘った土の中の虫を狙っていたのでしょうね。
 私が庭に出て土を掘るとモズが近くの電線から私を眺め、私が庭から出て休憩に入るとモズが庭に入って土を突いてました。結構粘土が出たので、陶芸好きな義父に冗談で焼き物を焼いてもらおうと粘土は捨てずに集めました(笑)
下の庭の開墾 

腐葉土入れ   ついに開墾が終わりました。重いバチヅルから開放され、道具も鍬に変わりました。鍬の軽いこと軽いこと(笑)。腐葉土を入れて鍬で耕す。苦労して土をふるったので、鍬は滅多に石に当たらずにサクッ、サクッっと土に刺さります。ニヤケてしまいますね(笑)。40〜50リットル入りの腐葉土を50袋は入れたでしょうか。土日休日の明け方から日暮れまでだけでなく、平日の早朝も行なった5ヶ月に及んだ開墾作業が終了しました。3トンも石などを処分してもらったにも関わらず、土地の地盤が減ったり下がったりしていないのって面白いものです。それだけ土地が締まって固まっていたのでしょうね。

 腐葉土が混ざり、苦土石灰も馴染んだと思われる頃、念願の高麗芝を買ってきました。土を平らにして芝を敷いて目土を入れる。生まれて初めての芝張り作業。実に楽しい作業でした。
 これからは開墾ライフにおさらばして、念願の園芸ライフです。ガーデニングです。種蒔きです。
 バチヅルとスコップを移植ごてと剪定鋏に持ち替えて、楽しい庭作業が始まります。

 しかしまあ、今こうして写真を見ると、何も植えていなかった庭の広いこと。今ではポット苗を持ってどこかに植えるスペースはないかと狭い庭をうろうろする日々なのですが…。
芝を敷きました。 



堆肥作り

 下の庭に降りる階段の下のスペースを利用して堆肥を作っています。

階段下の堆肥作り場   下の庭に降りる階段の下を堆肥作りのスペースにしました。踊り場下と階段部分下をローテーションで使ってます。
 どちらかを掘ってその土をもう一方に積んで山にし、掘った穴に生ゴミや剪定くずを入れます。そこに米ヌカをふって土をかぶせ、また生ゴミや剪定くず、米ヌカ、土と層を作っていきます。
 何日か後、その層になった上に手を置くと温かくなっています。お風呂の蓋に手を置いたような感じでしょうか。山を崩すと湯気がモクモク出ます。そして馬糞のような香りが・・・。馬糞堆肥や牛糞堆肥って排泄物自体の匂いじゃなくて堆肥化している匂いだったんですね。うちの剪定くずや野菜の生ゴミだけから作っている堆肥も湯気を出して発酵している時はそんな芳しい(笑)香りが漂います。いいねいいね、どんどん堆肥化しようね。クンクン…、素晴らしいね、良い香りだね。森の土の匂いだねぇ…。土に話しかけるようになったらもう、立派な園芸中毒ですかね。
 しかしあまりにいい匂いの土が出来ると手にとってまじまじ眺めて匂いをかいで…。すると舐めてみたい衝動に駆られるんですよ。もしかしたら美味しいんじゃないかと!まだやってませんが。

 ミミズさんです。園芸家の友。開墾当時はなかなかミミズがいなかったんですよ。それが今や堆肥置き場をちょっとほじるとミミズとハナムグリの幼虫がワラワラ出てきます。ミミズの周りの土を見てください。玉状になってますよね。団粒化というやつでしょうかね。こうしてだんだんと土が良くなっていく様は実にしみじみ嬉しいものです。これから何年何十年とかけて土に向き合っていくと、どこまで土はよくなるでしょうか。広葉樹林の林床の土のように真っ黒でフカフカしてかび臭いようなしっとりとした良い匂いのする土になってしまうのでは?考えるだけでワクワクしますね。 園芸家の友。 

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